企業内保育所の求人を探すコツ|メリット・デメリットから種類までプロが解説

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この記事で解決できる悩み
  • 働くなら企業内保育所がオススメって聞いたけど、どう選べばいいかわからない…
  • 待遇が良い企業内保育所で働きたい!
  • 企業内保育所で働くメリット・デメリットが知りたい!

企業内保育所は保育士さんに人気の転職先です。人気の理由は働く環境が良い保育園が多いから。しかし、企業内保育所は一般的な保育園とは異なる点が多いため、選び方のコツを知らないと良い企業内保育所を選ぶのは難しいです。

私はこれまで5年以上保育業界で働きながら、100以上の保育施設と仕事をしてきました。そこでこの記事では、企業内保育所の求人を探すコツを詳しく解説しています。さらに、保育士さんが知っておくべき企業内保育所で働くメリット・デメリットや施設の種類もお伝えします。

管理人

記事の後半では企業内保育所の種類まで詳しく解説しています。かなり専門的な内容ですが、転職を考える保育士さんなら知っておいた方がいい情報です。ここまで詳しく解説している記事はほとんどないです。

保育士さん

この記事を読めば、企業内保育所に転職を考えている保育士が知っておくべきことがわかるのね。

この記事の結論

▶︎企業内保育所は「働きやすい保育園を探している保育士さん」におすすめ

▶︎企業内保育所の求人を選ぶときは3つのポイントをチェックする

企業内保育所の求人を選ぶポイント
  • 企業内保育所の種類(認可・認可外)
  • 設置企業
  • 保育園運営事業者

▶︎企業内保育所の求人を探すときは、企業内保育所に特化した求人サイトを活用する

▶︎東京・神奈川・千葉・埼玉の企業内保育所の求人を探すなら保育バランスがおすすめ

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管理人

企業内保育所には労働環境が良い保育園が多いので、ワークライフバランスを重視する保育士さんにおすすめしています。

目次(タップするとジャンプ)

企業内保育所のメリット・デメリット

企業内保育所は企業や病院が設置している保育園

企業内保育所とは企業や病院などが設置している保育園のことです。子どもがいる従業員に安心して働いてもらうために、従業員の福利厚生を目的として設置されることが多いです。そのため、利用するのは設置企業の従業員の子どもが多くなります。

企業内保育所のメリット

企業内保育所のメリットは次の3つです。

企業内保育所のメリット
  1. 労働環境が良い
  2. 高待遇の求人がある
  3. 保育者の勤務地が近い
管理人

求人を探す前に、企業内保育所のメリット・デメリットを理解しておきましょう。

労働環境が良い

企業内保育所はほかの保育園と比べて労働環境が良いことが多いです。労働環境か良いには、以下の特徴があることが多いです。

労働環境が良い保育園の特徴
  • 残業が少ない
  • 土日休み
  • クレームが少ない
保育士さん

なぜ企業内保育所には労働環境の良い保育園が多いの?

管理人

企業内保育所に労働環境が良い保育園が多い理由は、以下のとおりです。

労働環境が良い理由
  • 行事が少ないから
  • 業務効率化が進んでいることが多いから
  • ICT機器を活用している比率が高いから

企業内保育所は行事が少ないことが多いです。ほとんどの企業内保育所は、小規模で園庭がないことが多いからです。そのため大規模な行事が少なく、行事の準備業務も少なくなる傾向にあります。

管理人

企業内保育所は最新の保育システムを導入しているなど、業務の効率化が進んでいることが多いです。その分、保育士さんの事務負担も軽減されています。

保育士さん

手書きの書類や壁面装飾の量も少なそう。

高待遇の求人がある

企業内保育所の求人には、高待遇のものもあります。例えば、大企業が運営する保育園で働く保育士さんは、大企業の従業員になります。そのため、大企業の福利厚生や給与水準で働けることになります。

保護者の勤務地が近い

企業内保育所は企業の近くに設置されることが多いです。そのため、保護者が保育園の近くで働いていることが多く、緊急時も保護者にすぐに来てもらいやすいです。

管理人

企業内保育所の場合、子どもの発熱や怪我などが起きたときに保護者がすぐに駆けつけやすいです。

企業内保育所のデメリット

ほかの保育園と比べると、企業内保育所は保育士としての経験値が貯まりにくいです。これは企業内保育所の数少ないデメリットだと言えます。

経験値が貯まりにくい

企業内保育所はほかの保育園と比べると大きなイベントが少ない傾向にあります。

大きなイベントが少ないことはメリットでもありますが、同時にデメリットにもなります。行事が少ないことで、ほかの保育園と比べて保育士としての経験値が貯まりにくくなる可能性があるからです。

企業内保育所での勤務しか経験していない保育士さんは、規模の大きい保育園へ転職したときに戸惑う可能性があります。

管理人

企業内保育所は規模が小さいことが多いため、大規模な保育園の保育方針とは異なることも多いです。

企業内保育所を選ぶコツ3選

企業内保育所を選ぶときのポイントは、一般的な保育園とは少し違います。ここでは少しでもよい企業内保育所を選ぶためのコツを3つ解説します。

企業内保育所を選ぶコツ3選
  1. 企業内保育所の種類(認可・認可外)を確認する
  2. 設置企業を確認する
  3. 保育園運営事業者を確認する

企業内保育所の種類(認可・認可外)を確認する

働く保育園を選ぶときは、基本的には認可保育施設を選ぶ方が無難です。認可保育施設の方が、自治体からの補助金が充実しているからです。

ただし、企業内保育所の場合は、認可外保育施設の方が勤務条件が良いこともあります。

例えば運営企業が大企業の場合、保育園を運営するための資金が潤沢にあることも多いです。そのため、大企業が運営する保企業内保育所は、自治体からの補助金に一切頼ることなく充実した保育園を運営することも可能になります。このような企業内保育所は、大企業並みの給与水準・福利厚生になっていることもあります。

管理人

大企業が運営する企業内保育所には、高待遇の求人が隠れていることがあります。

設置企業を確認する

企業内保育所の場合、設置企業の規模や従業員の勤務形態を事前に確認しておくことをおすすめします。

保育園の運営主体の詳細は次の記事で解説しています。
▶︎保育士の転職|知るべき3つの保育園運営主体|メリット・デメリットをプロが解説

設置企業の規模

設置企業の規模は事前に確認しておきたいところです。設置企業が大企業なら、ある程度安心して働くことができます。設置企業が中小企業の場合、倒産などのリスクがあることも考慮しましょう。

保育士さん

保育園がなくなる可能性もあるのね。

管理人

企業はあくまで「従業員の福利厚生」のために保育園を設置しています。企業の業績が悪化したとき、保育園は真っ先にコストカットの対象になる可能性が高いです。

設置企業の従業員の勤務形態

設置企業の従業員の勤務形態は、保育士さんの勤務形態にそのまま影響します。設置企業の従業員が夜勤ありの仕事だと、企業内保育所が夜間保育を実施していることもあります。例えば病院が設置する企業内保育所の場合、利用者の多くは医師や看護師になるため、夜間勤務も考えられます。

管理人

従業員の勤務形態は保育士の勤務形態にも影響するため、必ず確認しておきましょう。

保育園運営事業者を確認する

企業内保育所の運営形態は、2つに分けられます。

企業内保育所の運営形態
  • 直接運営型
  • 運営委託型
保育士さん

企業内保育所の運営形態は2種類あるのね。

管理人

運営形態は働く保育士さんの労働環境に大きく影響するため、必ず確認しておくべきポイントです。

直接運営型

直接運営型とは、保育園を設置企業などが直接運営している形態のことです。直接運営型の場合、保育園で働く保育士は設置企業の従業員になります。

運営委託型

運営委託型とは、設置企業が保育園の運営を保育園運営業者に委託している形態のことです。運営委託型の場合、保育園で働く保育士は保育園運営業者の従業員になります。

運営形態保育士を雇う会社比率
直接運営型保育園を設置する会社少ない
運営委託型保育園の運営を委託されている会社多い
企業内保育所の運営形態

誰に雇用されるかは超重要

企業内保育所で働くとき、保育園の運営形態は非常に大切です。運営形態によって保育士が「誰に雇用されるか」が決まるからです。

運営委託型の場合、保育士は保育園運営業者に雇用されることになります。そのため、保育士の待遇(給与・福利厚生)は、保育園運営業者が運営するほかの保育園と大差ないです。

管理人

企業内保育所が認可外保育施設の場合、補助金を活用できない分、ほかの保育園より待遇が低い可能性すらあります。

高待遇を狙うなら直接運営型の企業内保育所

高待遇を狙うなら直接運営型の企業内保育所を選ぶことが大切です。直接運営型の場合、企業内保育所で働く保育士も運営企業の従業員になるからです。運営企業が大企業などで高待遇の場合、保育士も同じように高待遇になる可能性が高いです。

直接運営型の企業内保育所を探す場合、認可・認可外はあまり気にしなくていいです。財力がある大企業などが設置企業の場合、補助金がなくても保育園運営に十分なお金を使えるからです。補助金をもらっている認可保育施設より大企業が運営する認可外保育施設の方が高待遇ということも十分にありえます。

企業内保育所以外の保育園の選び方はこちらで解説しています。
▶︎【永久保存版】保育士が転職すべき保育園の選び方【プロが教える13のチェックポイント】

運営委託型の企業内保育所は企業規模で待遇に大差はない

運営委託型の企業内保育所の場合、企業規模は保育さんの待遇にほとんど影響しないので注意が必要です。運営委託型の場合は、設置企業の規模や知名度に惑わされず、実際の雇用条件や働く環境に注目するようにしてください。

保育士さん

大きな会社の企業内保育所の方がお給料が高いと思ってた。

管理人

運営委託型の場合、保育士さんは設置企業の知名度に惑わされない方がいいです。それよりも働く環境や条件をしっかり確認することが大切です。

企業内保育所には3種類ある

実は、法的には「企業内保育所」という言葉はありせん。企業などが設置する保育所が一般的に「企業内保育所」と呼ばれています。企業内保育所は、実際には以下の3種類に分けられます。

スクロールできます
種類認可税金による補助地域枠の設定子どもの年齢
事業所内保育事業認可あり必須0〜2歳児クラス(基本)
事業所内保育事業認可外(無認可)なし任意0〜5歳児クラス
企業主導型保育事業認可外(無認可)あり任意0〜5歳児クラス
企業内保育所の分類

認可・認可外の違い

「事業所内保育事業」には「認可」と「認可外」の2種類があります。「認可」されている事業所内保育事業は、運営費用が税金で補助されています。

事業所内保育事業(認可)

認可施設の場合、「国が定める認可基準」をクリアしていることを自治体が確認しています。認可されている事業所内保育事業は、従業員の子どもだけでなく地域の子どもを預かる必要があります。

管理人

地域枠の子どもの利用は区市町村が決定します。

事業所内保育事業(認可外)

認可されていない事業所内保育事業は、運営費用に税金の補助がありません。認可外施設の場合は、利用者や保育料はすべて施設が決めています。ただし、認可外施設でも「企業主導型保育事業」は例外です。

管理人

「企業主導型保育事業」については後で解説します。

認可外施設は補助金がもらえない

認可外施設の場合、基本的にその施設は保育士さんの待遇アップ制度の対象外になります。保育士さんの待遇アップ制度とは、例えば以下のようなものです。

  • 処遇改善等加算(給料アップ制度)
  • 宿舎借り上げ支援事業(家賃補助制度)

これらの制度は以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎【お給料アップ!】保育士等キャリアアップ研修をプロが徹底解説【転職を考える方必見】
▶︎【いつまで続く?】保育士宿舎借り上げ支援事業をプロが徹底解説!【転職を考える方必見】

認可外施設の方が高待遇なこともある

認可外施設の場合、税金による補助はありません。ただし、設置企業が大企業などの場合、認可施設より保育士さんの待遇が良いこともあります。

あえて認可を受けない施設もある

中には、あえて認可を受けない施設も存在します。認可を受けない理由は様々ですが、認可施設になると自治体に管理されることが増えるため、それを嫌がる施設も多いです。

管理人

自由に保育園を運営するために、認可外施設のままでいる施設も多いです。

企業主導型保育事業(認可外)

企業主導型保育事業は、内閣府が2016年に作った認可外施設の新しい種類です。

企業主導型保育事業は、保育士の配置基準なども認可施設に近い基準になっています。企業主導型保育事業は「認可外施設」に分類されますが、運営費用の一部が税金で補助されています。待機児童を減らすために、企業に補助金を出して保育所の設置を促進しました。

企業主導型保育事業の場合、利用者は保育園が自由に決められます。利用料はほかの認可外施設と比べて安く設定されています。

保育園の種類はこちらで詳しく解説しています。
▶︎【転職を考える保育士さん必読】知っておくべき保育園の種類と特徴【プロが解説】

企業内保育所専門の求人サイトを活用する

企業内保育所は働く保育士さんに人気があるため、倍率が高いことが多いです。特に大企業が運営する高待遇の求人は倍率が高いです。そのため、企業内保育所の求人を探す場合は、専門の求人サイトの活用がおすすめです。

管理人

企業内保育所は働きやすい保育園を探している保育士さんにおすすめです。

保育バランス

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保育バランスの特徴
  • 企業内保育所の求人に特化
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転職エージェントの活用方法は以下の記事で解説しています。
▶︎【保育士求人の探し方】転職エージェント活用完全マニュアル【おすすめをプロが解説】

求人の探し方は以下の記事で解説しています。
▶︎【保育士の転職】おすすめの求人の探し方5選|失敗しない方法を業界のプロが解説

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